お母さんからのお手紙

保護者の目から見た幼稚園

―保育参観の感想文やお便りから―
 

(年中男児保護者)

―前略― 教室での活動にも驚きました。「味覚つぼ?」と不思議に思っていると先生がおだやかな声でそれについての説明をはじめます。それも皆、しっかりと聞いているのです。先生に手の甲に味のついた水滴を落としてもらい、「一人か二人は先になめてしまう子がいるだろーなー、うちの子かな?」と思っていると、なんと30人いる子供皆が水滴のついた手を前に出してじっと待っているのです。本当に驚きました。そして一斉になめてみると「わー甘い!」と歓声です。その後、しょっぱい、苦い、すっぱいを続けてもやはり一人も先に味見をしてしまう子はいませんでした。とにかくすごい!集中力とガマン強さを見せていただきました。先生方の毎日のご指導が本当にありがたく思いました。峡南幼稚園の教育のすばらしさを改めて感じることが出来ました。ありがとうございました。

(年長男児保護者)

 いよいよ我が子も卒園の時を迎え、私も5年間の園生活にお別れをしなくてはならない時が来てしまいました。 ―中略― 峡南幼稚園は私にとって“命の恩人”でした。本当に一生懸命育てた娘が当時入園していた園での一年間の不登校にまつわる数々の悩みに、完全に育児ノイローゼと自信喪失とで娘にどんな風に接したら良いか、そして生まれたばかりの息子をどんな風に育てていったら良いのかわからない日々。“わら”をもすがる思いで初めて峡南幼稚園をたずねた日に、和子先生が静かに、そして私の目をまっすぐに見て下さり、私の話を聞いて下さった時のこと、今でも忘れられません。私にも沢山反省すべき点があったはずなのに、先生は全てを受け止め“それで良いのですよ”という風に、私と娘を認めて下さいました。どんなにどんなに嬉しかったことか、私は私のままでいて良いのだと感じ、一年間の苦しい日々から抜け出すことができました。“わら”をも・・・という思いでつかんだものは、実は大地にしっかりと根をおろした見事な大木でそれからの5年間本当に幸せな日々を過ごすことが出来ました。幼稚園に足をふみ入れると、その全てのものに意味があり、どんなささいな物や事柄も先生方の深いお考えのもとに存在している、見過ごしてはならないものという印象を受けます。それは子ども達一人一人にもあてはまることで、どんな子でも居場所があり、そして一人一人が特別な存在として接して下さっていることに いつもいつも感謝の気持ちでいっぱいでした。子供達に本当に必要な力とは何かということを、絶えず追求して、そして実践していただいている姿勢には本当の教育のあり方を教えられた気がします。 ―中略― どんな言葉を並べても上手く表現しきれません。本当に峡南幼稚園にめぐり逢うことが出来て良かった。

(年長女児保護者)

 運動会ではありがとうございました。毎年子どもに無理をさせない楽しい運動会ですが、子ども達の自由を尊重したという、今年の新たな取り組みはとても素晴らしく感動しました。頼もしいかけ声で始まったリレーは、子ども達が心から楽しみ思いやる姿が印象的でした。子ども達主体で決めたとは思えないくらい、引き込まれて応援しました。年長ダンスも他の園のようにマーチングにこだわることなく、峡南らしくとても良かったなぁと思いました。旗を振りながら堂々と踊る姿は年長らしく成長を感じました。縦割り競技は自分たちでペアを決めたというだけあって、いつも以上に楽しい雰囲気だったように思います。毎年ペアさんとの様子が楽しみだったので子どもからペアを決め直したと聞いた時、少々残念な気もしたのですが、先生方の深い考えがあってのことと知り、当日の様子を楽しみにしていました。小さい子が困らないようにと配慮しながらペアを組んだ年長の子もいるようで我が子は仲良しの子とペアを組んだようです。以前はあまり自己主張のできなかった我が子が自分の意思を通したのだなと思いました。当日は、それは楽しそうに競技を終え、あのような笑顔を見ることができて良かったと思いました。
運動会を終えて、運動会の絵を描く時我が子は、どの競技も楽しかったから迷ったそうです。楽しい運動会を経験できたこと、親として本当にうれしく思います。子ども達の自由を尊重した運動会ができたのも、今までの土台があるからこそだと思います。日々の先生方の暖かいご指導に心から感謝いたします。―中略―
峡南ではプチ・フラワーアレンジメントなどの母親同士の交流の場を認めて頂くなど、現代の母親達の要望にとても合っていると思います。おかげ様で他クラス、他学年のお母様方とも仲良くなったり、情報交換したりと楽しい時間を過ごすことができますし、親同士の雰囲気が良くなっていくことで、峡南の発展につながるといいなあと思っています。―後略―

(年長男児保護者)

 (様々な葉の形を分類したことについて)いつも感じることですが、この年齢の子ども達が30余人集まって一つのことをさせるのに、静かな雰囲気で、整然としていてよく集中が続くなと思いました。そして簡単そうに見えても実は学問的な分野をきちんと延長線上に見据えている保育内容の高さに感動しています。―後略―

(年長女児保護者)

 今回が最後の参観となり、3年前の幼かった娘の様子を思い出しながら感慨深く拝見いたしました。お仕事の場面は何度見ても子供たちの持っている潜在能力や可能性が感じられ、また子供たちの真剣な横顔や真摯な姿に心打たれます。 30人近い子供たちがそれぞれ思い思いの活動をしているにも関わらず、少しも雑然とした雰囲気がなく、これだけいろいろなお仕事を提供していながら、先生方の目が行き届いていることに驚かされます。上の子供もモンテッソーリ教育を導入した幼稚園に通っていましたが、峡南幼稚園でのお仕事の質は比にならない程高く、これも現場の先生の熱心な指導のお陰と感謝しておりました。 私はいつも娘が作ってきたお仕事の切り紙の編みこみ細工や、織り機で作ったポシェットなどを見ると、そのひと目ひと目に、娘の凝縮された時間と真剣な横顔を思い浮かべてしまいます。この3年間、様々なお仕事に取り組む中で、どれだけ娘が成長し、様々な感覚を養うことが出来たか、作品を通して切実に感じることが出来ました。
また今回、父母の会では斉藤先生の、教師としてのご経験と母親としてのお立場の両方から、就学前の不安を的確に捉えた、すばらしいお話を伺うことができました。峡南幼稚園を卒園してきた子供たちは、その独特の雰囲気から、初めは異端児のようにとらえられることもあるけれど、それは短い期間に過ぎず、やがてはその能力を発揮して、お友達から頼られる存在になるというお話には特に感銘を受けました。私も、入学後のクラスには保育園からあがってくる子供さんが多いので、うまく馴染めるかしらと心配しておりましたが、斉藤先生のお話を聞くうち、あえて群れる必要はないのではないかと思えてきました。無理に既存の集団に溶け込もうとするより、自分らしさを見失わない強さを持って欲しいと思いました。 これから子供たちが歩む道にはたくさんの困難が待ち受けていると思います。そんな中で、親がしてあげられることはほんのわずかですが、子供の生きる姿勢を信じ、いつまでも笑顔が曇らないことを願って、見守っていきたいと思います。
3年間、子供たちを温かくお育て下さり、本当にありがとうございました。
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